『チョコレート・アンダーグラウンド』アレックス・シアラー [└翻訳]
選挙で健全健康党が勝利し「チョコレート禁止法」が発令された!国中に甘いものが処分され、食べようとしたものは連行され収監或いは”再教育”されていく…。再び甘いものを取り戻すため、二人の少年が立ち上がった。
そらちさんに教えてもらいました。感謝! 意図したわけではないけど、時期的に旬なお話だったかも。とっても楽しかった。少年たちが自分たちの大切な甘いもの…チョコレートを取り戻すために奮闘する話。実質的な権力者に立ち向かうわけだから危険はつきもの、でもその分チョコレートの魅力は抗いがたくて…。 若い年齢層向けの作品に見えるけど実際奥深いなと思った一面がちらほらと。さりげなく、時々核心をついた台詞とか。最後の展開は、読者に投げかけているよね? きっときっかけはチョコレートだったわけで。
チョコレート製造に成功したハントリー達と、その事実を暴こうとするフランキーら「少年団」の攻防戦には冷や冷やしたり危険を切り抜けた爽快感を感じて楽しかった。そしてスマッジャーが連行された後のハントリーとフランキーの掛け合いや子どもが大人に感じる”声”が印象に残ったかな。「チョコレート禁止法」のせいで失業した男と、彼に侮蔑の視線を投げかけるフランキーとのやり取りが、けっこう頭に残ってる。
それにしてもチョコレートが食べたくなって仕方ない一冊! 読了後誘惑に負けて、ひっそり罪悪感を感じつつも頬張ってしまった。後悔は、してない!…たぶん。
「すべての人に、自由と正義とチョコレートを!」
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