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2016年マイベスト [感想まとめ]

2016年は65冊読了。
五感を使って楽しんだ読書が多い印象。改めて本を読む楽しさをかみしめるような年だった気がする。
以下、マイベストです。

恩田陸『蜜蜂と遠雷』
ここ数年の著作の中ではダントツにお気に入り。系統だと『チョコレートコスモス』を彷彿とするような、臨場感と興奮が味わえた。ピアノコンクールを舞台に挑む者たちの音の調べに魅了される。彼らが奏でる曲は正直知らないけれど、想像上で聞こえた気になる不思議さに、興奮と知らない体験からの恐怖がこった混ざった状態で読みふけた。冒頭から最後まで、興奮冷めず駆け抜けた一冊。

原田マハ『楽園のカンヴァス』
文字から情景を読み取り、想像を膨らませる。絵を知らなくても想像から楽しませて、ルソーの世界へどっぷり浸かれる一冊。新しい世界を知ることへの感動と歓び。感謝の気持ちで読了した。

小川一水『天冥の標1 メニー・メニー・シープ』
壮大なスペースオペラを、ついに手を出してしまった。面白すぎて興奮がしばらく冷めなかった一冊。おそらく各巻ごとに時代も舞台も主要人物たちが変わっていくようだけど、違う話のようでも実は色々と話は繋がっていて、巻が進むごとにその繋がりや、真相が分かってきて痺れる。1巻は壮大なSFの世界観を見せつけられ、2巻は地球上で発生したパンデミックもの、そして3巻は美少年が率いる宇宙戦闘もの!まだ3巻途中とはいえ、すっかりシリーズに魅了されている。どんな驚きや楽しみを見せてくれるだろう。

伊藤計測『ハーモニー』
犯罪や病気の無い調和された幸福な世界。蔓延っている負の要素を徹底的に排除した社会は、わたしという魂が存在しうる世界なのか。投げかけられた問いに、自分なりの答えを見つけては、また咀嚼して考えてこんでいく。もう著作が読めないは、本当に寂しい。

古野まほろ『ぐるりよざ殺人事件 セーラー服と機関銃』
独自の風習が構築された絶対的世界で突如起きた殺戮。迫りくる脅威に対し、少女たち持ち前の才能と機転をもって手口、動機、犯人像を畳みかけるように暴いていくラストには痺れた! 
ちなみに今年初めて金田一耕助シリーズを読んだけど、かなり好みで、設定雰囲気展開が本シリーズは似ているなぁと。美少女、 閉鎖的な村、不気味な因習、おぞましい殺戮…。

パトリック・ジュースキント『香水 ある人殺しの物語』
文字を読んでいて匂いを感じ取る異常体験をした一冊。匂いたつ文章に眩暈がしそう。至高の匂いを求めて一心不乱に切り拓いていく男の一生が、その手段が不気味かつ鮮烈で、目が離せなかった。倫理に反した生き方を読んでいるのに、ブラックユーモアな雰囲気で面白く読んでしまった。 

米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』
ロシア語通訳の著者がソビエト学校に通いプラハで過ごした少女時代と、旧友を訪ねて再びかの地に降り立った時の体験を綴ったエッセイ。少女の目を通してみた世界と、世情によって変わってしまった友人たちに向ける感情は何とも言えない。ふるさと―故郷とは何なのか。わたしが持つ考え、倫理観、思想はわたしだけの意思で決定されているのか。考える。

妹尾ゆふ子『翼の帰る処5・下』
祝・完結!何度も何度も繰り返し読んでは、ヤエトの視る世界に夢中になった。いつまでも読み続けたいシリーズだったので、完結は大変嬉しい反面、凄まじく寂しい。。。 神が人前で体現するファンタジー面にも興奮したけれど、人が息づいていると実感する何気ない日常(謀略やら戦闘やら物騒なことはあるものの、それをひっくるめて)がとてもいとおしく。最後まで楽しかった。


蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷



楽園のカンヴァス (新潮文庫)

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

  • 作者: 原田 マハ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/06/27
  • メディア: 文庫


天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 小川 一水
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2009/09/30
  • メディア: 文庫


ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 伊藤計劃
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2014/08/08
  • メディア: 文庫


ぐるりよざ殺人事件  セーラー服と黙示録 (角川文庫)

ぐるりよざ殺人事件 セーラー服と黙示録 (角川文庫)

  • 作者: 古野 まほろ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/01/23
  • メディア: 文庫


香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)

香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)

  • 作者: パトリック ジュースキント
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 文庫


翼の帰る処 5 ―蒼穹の果てへ― 下

翼の帰る処 5 ―蒼穹の果てへ― 下

  • 作者: 妹尾 ゆふ子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/09/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



 

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

  • 作者: 米原 万里
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2004/06/25
  • メディア: 文庫

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ななこ

香穂さん、明けましておめでとうございます!

『蜜蜂と遠雷』はちょうど今読んでいるところです。
これ面白いですねー恩田さんには珍しく(?)大風呂敷を広げっぱなしではない作品のようなので、安心して読み進めています(笑)

『ハーモニー』も面白かったですね、ドキドキしながら読み進めた記憶があります。こう言うSFまた読みたいなぁ。

ところで、今年からブログ移転しました!
「薫風diary」http://kunpu-diary.com/
お手数ですが、リンク先の変更をお願いいたします〜ヽ(^◇^*)/

ではでは、今年もどうぞよろしくお願いいたします!
by ななこ (2017-01-08 15:56) 

香穂

☆ななこさん
明けましておめでとうございます!

蜜蜂と遠雷は、納得のいく着地点が見られるかと思います。
最初から最後まで、全力で楽しんだ一冊でしたよ~。
ななこさんの感想も楽しみにしてますねっ。

ハーモニーのような、SFに苦手意識を持っている私でも楽しく読める作品、また巡り合いたいものです。。

そして、ブログ移転のお知らせ、ありがとうございます。
ブックマーク更新させていただきました。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

またちょくちょくお邪魔させていただきますね~
by 香穂 (2017-01-10 22:04) 

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