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『黒猫の遊歩あるいは美学講義』森晶麿 [読書]

黒猫の遊歩あるいは美学講義 (ハヤカワ文庫JA)

黒猫の遊歩あるいは美学講義 (ハヤカワ文庫JA)

若き大学教授、通称「黒猫」とその付き人は、様々な事件を美学理論を通じて真実を解き明かしていく。第1回アガサ・クリスティー賞受賞作。

キャラの掛け合いが好ーきーだー!!

美学理論という観点を用いて謎解きをしていく話というのは新鮮な切り口で興味深かったものの、私には今ひとつピンと来ず響かないまま終わってしまってた…。仕掛ける謎が、少し自分には都合が良すぎるように感じられてしまって乗りきれなかったのかもしれない。面白く感じるけど、好みではなかったかな。

がしかし!主役二人の関係性はたまらないものがありましたよ!ものすごく、好みだった。齢24にして大学教授へとなった通称「黒猫」青年と、少々厄介な彼の手綱を締める役として選ばれた付き人のヒロインちゃんが!! 恋愛未満だけれど、互いに意識してるのではと大いに勘ぐれる描写が散りばめられていてニヤける。しかも、ヒロイン→黒猫よりも、黒猫→ヒロインのベクトルの方が強い気がするのは気のせいだろうか…。ヒロインにはイマイチ伝わっていないけれど、読者から見れば分かりやすい黒猫の行動。たまらん。。本作風に二人の気になる点を整理してみれば、

● 黒猫宅にて、ヒロインが一緒に夕飯を共にすることが日課となっているのは何故か。
● ヒロインの肩を借りて寝る黒猫の姿(×2回)が馴染んでいることと、ヒロインも普通に受け入れている様子なのは何故か。
● 黒猫はヒロイン以外の人の匂いも嗅ぎ分け出来るのか
● テレイドスコープに関する黒猫の発言は、どう受け取ればいいのか

…書けば書くほど確信を抱くな! ちなみに、お気に入りの場面は喫茶店でパフェを食べるところです。微妙なジレジレ具合を見せるものの、何だか見てると落ち着く二人の関係。今後がとてーも気になります。

ところで、本作を読むにあたってポオの『黒猫』を読んでみた。これ、怪奇(恐怖?)小説だったのか…。ミステリだと思って読み始めたので心構えが出来ていなかった。怖かった…。人間の精神が崩壊していく様と、全ての業があのような形で帰ってくる様が怖かった。読んだあとに本作を読むと、「壁」についての議論及び推理が面白かったなー。


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