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『竜の雨降る探偵社』三木笙子 [読書]

竜の雨降る探偵社

竜の雨降る探偵社

喫茶店の二階には雨の日だけ開かれると噂される探偵社がある。探偵を生業とする水上櫂と幼い頃から付き合いのある慎吾は、ある出来事を堺に彼への罪悪感を抱えながらも謎への解明のため、水上の元に訪れる。

三木さんの小説は、どれも読了後にしっとりと心地よくて切ない余韻に浸れます。

大家と店子、幼なじみ、そして敵。慎吾が櫂に対する罪悪感と、裏切った事実を隠しても側にいたいと思う矛盾に苦悩したり、かつては慕っていた実の兄への複雑な感情を持て余す姿―。そういった、かつて親しかった者への蟠りに苦悩する姿に苦しくなりました。そして、負の感情を昇華させる展開にホロリときたり。

あとは、三木さんの単発ものにある幻想的な設定は、本編の推理にはあまり関わりなくエッセンスとして描写されているだけなのですが、現代にするりとファンタジックな要素がひそんでいる、という世界にどうも弱いようです。始まりの言葉は、そういうことだったのかー。

ところで、同著の「帝都探偵絵図」シリーズのとある人の描写がありましたが、そこが非常に気になる!! とても不穏な気配を感じるのですが…。一体、彼(彼ら?)に何が起こり、現在に至ったのか。。私の中では、有栖川有栖さんの火村とアリスのコンビのように、変わらぬ二人の推理ものを読み続けられると思っていましたが。ますます、シリーズの続編が待ち遠しくなりました。

タグ:三木笙子
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リュカ

すんごく私好みです(*´∇`*)
ミステリーの探偵コンビって独特な絆がありますよね(^^)
この2人にはどんな背景があるのか、読んでみたいですo(^o^)o
by リュカ (2013-07-03 23:59) 

ミナモ

☆リュカさん
こんばんは!コメントありがとうございます♪

探偵コンビは作品によって距離感や特徴が出ていますよね~。
本書にかぎらず、三木さんの作るコンビや人との距離感がとても好みで、
気に入っています。

ここのコンビもとても良かったですよ~。おそらく単発ものなので、
手にとってみてはいかがでしょうか? 推理ものとしても面白かったですっ。

by ミナモ (2013-07-06 21:29) 

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