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『喪国-R/EVOLUTION 10th Mission-』五條瑛 [読書]

喪国<Revolution> (R/EVOLUTION 10th Mission)

喪国<Revolution> (R/EVOLUTION 10th Mission)

  • 作者: 五條 瑛
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2012/11/28
  • メディア: 単行本

暴動と権力の衝突によって日本は大きな変革を求められていた。誰もが己の欲を、野望を、光を得ようとあがき続ける。そして見果てぬ夢を見続けた男が得た答えとは。革命シリーズ最終巻。

この時を迎えました。10冊に渡る五條さんの巨編がついに終幕。謎の男、幻のような存在だった男が存在感を残しつつも、世界に翻弄された一人の男に見えて良かったです。
本当にお疲れ様でした。多彩なキャラクタと予測がつかない展開に魅入られっぱなしで、楽しかったです。

以下、本編ネタバレ。印象に残るキャラに思い馳せ。

まずは何と言っても、この物語の中心に位置するこの人を語らずにはおけない謎の男。 出自や生い立ちが明らかになった事が大きいと思うけれど、亮司を始めとした人たちと関わることで幻のような曖昧な雰囲気が払拭していったような気がする。とはいえ、途方も無い存在感は最後まで健在だったけれど。登場人物が多く、それぞれに濃密なドラマが展開されていくも根本的には彼の物語と言えなくもないのかな。周囲を転がしているようで、実はサーシャも国家といった大きな力に翻弄された一人の男で。
正直、私は彼のいう「革命」を、ちゃんと理解は出来ていないと思うけれど、過去に囚われた男が示す革命とは意識的なものなのかもしれないなぁと思いつつ。

次に亮司。シリーズ1巻『断鎖』では跳ねっ返りのちょっとスレた青年だったのが見事にミューズと呼ばれたり神の目として認められたりと成長というか随分お高いところに行ってしまったなー。正直人間味溢れすぎていてお腹いっぱいになる登場人物たちの中で、亮司は救いのような存在だった。物語の清涼剤と言うのか…綺麗事を言う人も居て欲しいんだなと切実に思った。でないと本編、めげそうになるときがあったから。。サーシャに一番近くて、でも完全には理解しきれていない位置。でも彼を、夢を覚まさせて血の通った人間として見られるようになったのは亮司の存在が大きいと思う。和菓子のくだり、最高!!

すみれは1巻当初は可愛いキャラクタと思っていたけど、すっかり小悪魔な少年に成長してしまった。彼が一番、今後の可能性を秘めているんじゃないかな。キラというか、uk-Xに収まるだけではない雰囲気がぷんぷんとしてるよ。サーシャの後継、というか意思をつぎそう。

リャンは格別に強くて、素敵な女性でした。一貫して大切な人を守るために、…きっと普通の暮らしもできたであろう可能性をも平気で潰して行動を起こす彼女の姿に見入られました。余計なお世話と言われてしまうだろうけど、彼女じしんを犠牲にしてほしくなかった。でも、あの場面はリャンにとって最高で幸せな瞬間だったのは確実だと思うと複雑な気持ちだ。「断鎖」の頃から好きな人だっただけに、多い入れが強くて、余計に反動でショックだった。

そして憎らしいけれど、きっと生き残りそうだなと思った大川は、やっぱりしぶとかった。でも、しっかり業を背負わせてのエンドは小気味良い。大川と櫂の二人劇は、いつか終わりがやってくるのだろうか。その時を彫翔は見届けることができるのだろうか。大川の破滅は確実に近づいている予感。


タグ:五條瑛
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