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『開かせていただき光栄です-DILATED TO MEET YOU-』皆川博子 [├小説(ミステリ)]


開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)

開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)

  • 作者: 皆川 博子
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/07/15
  • メディア: 単行本

謎と秘密がひしめく18世紀イギリスを舞台に、可笑しくも哀しい犯罪に迫る。何故死体が増えたのか?少年の死は自殺だったのか?犯人は弟子の中にいるのか…?? 

盗んできた妊婦の死体解剖にいそしむ医師と5人の弟子たち。そこに踏み込んできたのは当時珍しい女性刑事。彼女から質疑応答を受ける間に死体が3つに増えていて…とまぁ、喜劇的な始まりだったが、上品で、お耽美も兼ね備わってて。ただでさえたまらない雰囲気にのめりこんでいたのが、途中から詩人を目指す一人の少年の視点も加わり、物語の混沌へと誘われる。複数の登場人物の名前や増えていく証言に混乱しかけたり、かと思いきや真相やトリックはシンプルに分かりやすく、それでいて最後の最後まで真相が読めない展開に脱帽。真相は分かってきているはずなのに「まだ何かある」しこりが燻ったまま読んでいたのが、最後は美しく切ない幕切れにすっきりした気分に。すげぇ。

滲む耽美と背徳な雰囲気、ところどころユーモアにも溢れていて(特にタイトルは唸った!)マジで大好きな世界観にどっぷり浸かった。解剖ソングが最後に効いてくる。

 


タグ:皆川博子
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