『断章のグリムXVI 白雪姫・下』甲田学人 [└少年系(電撃/富士見FT/角川スニ他)]
シリーズ第17巻にて完結巻。 ある程度は覚悟していたはずが、馴染みの人たちがああも次々と最悪の方法で蒼衣たちから離れていくのを見せつけられると辛かったです。畳み掛けるように呆気無く命が潰えていって…もう脱力していく。神狩屋との対峙、そして全ての因縁の元である、葉耶の存在。物語の結末は最良とは言い難いかもしれないけれど、落ち着くべきところに着地した感じ。風乃と彼女の対話は印象深かった。「もしも」の世界を想像してみる。
そして雪乃が見出した答え。吐き出されたあの言葉は、蒼衣との関係性を的確に表しているなぁと、それを自覚して言葉に出した姿を見れば叫ばずにはいられなかったですよ!あの、雪乃が!! …兆候は数巻前から感じていたけれど、ここまでとは。「氷の女王」がなぁ。。苛烈な性格にい+αで魅力がどんどん引き出されていって、。
全てが解決したわけではなく起爆剤を抱えたまま閉幕。不安を煽るような結末、後味が何となく悪い気持ちになるのがこのシリーズらしさなのかなと思いつつ。
そういえば、雪乃の実姉である風乃は、裏に何か隠しているのかと思っていたけれどシリーズ中は蒼衣たちのアドバイザーとして安定して位置にいたような。もっと狂気めいた姿が出てくるのかなと思ってました(…いや、もう既になってるか) 。
『幽霊伯爵の花嫁』宮野美嘉 [少女小説]
突然、優しい婚約者と離れ「幽霊伯爵」の元に嫁ぐことになったサアラ。周囲から恐れられている伯爵に対してサアラは積極的に関わろうとするが彼の態度はつれない。さらに夜な夜なサアラの部屋に訪れるのは…幽霊?! シリーズ第1弾。久しぶりに新規開拓。面白かった! ヒロインはちょっと毛色の違ったお嬢様。生まれ持った血と自らの美しさのみで切り開いていく肉食系…もとい、行動力ある女の子でした。いっそ清々しいまでの言動に最初は戸惑うものの、芯の通った姿(綺麗に言えば)に惚れた。己の魅力を分かっていて最大限に活かす人って素敵。
そんな彼女だから、いっけん無愛想で冷酷にも見える伯爵の姿も必然的に巻き込まれていくのが楽しかったです。クール系ヒーローが少しずつサアラによって崩れていくのが微笑ましい。それに彼女にしょっちゅう突っ掛かる少年エリオスも、蓋を開けてみれば可愛い子犬がじゃれてるようにしか見えなくなってくる。伯爵への思いがけなげで可愛いのです…。
そんな感じで基本ラブコメなのかなぁと思いながら読んでいけば、サアラの言動の裏側や伯爵の背景にスポットが当たるとシリアスな雰囲気も醸し出しつつ。真逆に見える二人が実は似たもの同士なのかも?と思えるシーンやサアラと幽霊少女が言葉を交わすシーンが印象に残りました。仮面を剥ぎ取った時の、心の奥底からの言葉が。
ラストの種明かしはすごく好み。溢れてくる思いと反動でしてやった行動にニヤニヤ。あーでもやっぱりラブコメなのかなぁ。エピローグのやり取りはたまらんです。ということで、すっかりはまってしまったので続きも読んでいきます。
『断章のグリムXVI 白雪姫・上』甲田学人 [└少年系(電撃/富士見FT/角川スニ他)]
しかし神狩屋の裏切り・離脱の痛手は大きいなぁ。最後の場面とか、もう本当に悪役だぞ…。勇路の件もちゃんと解決してないし、「彼女」の存在がここに来て疑問を持たせてきたりと、不安要素がばらまかれたまま。これで最終巻に臨むのか…。前シリーズのこともあって、安易なハッピーエンドは求めちゃいけないとは思っていても蒼衣と雪乃の無事は祈りたいです。。
そして前巻から登場した入谷さん、もっと前から出番があって欲しかったほどで…。
新刊メモ*2012年6月* [新刊メモ]
四ツ谷先輩の新作がどんな話か気になります。
1日
『花神遊戯伝 よろしく遊べ、この異世界』糸森環
『鬼舞 見習い陰陽師と災厄の薫香』瀬川貴次
『英国マザーグース物語 新聞広告には罠がある!?』久賀理世
4日
『ハイキュー!! 1』古舘春一
7日
『金星特急 6』嬉野君
22日
『ふたりの距離の概算』米澤穂信(文)
23日
『KUNIMORI』五條瑛(文)
『花術師』に続いて、ビーンズから糸森さんの書下ろし新作が読めるなんて…!
『ふたりの~』文庫化早めかな。アニメ効果?
『花術師』糸森環 [少女小説]
花を媒介に魔術を使う異端の魔術師<砂の使徒>。その一人、”花術師”リスカはある夜、野盗から逃げた先に美しい剣を見つける。これが、美貌の<剣術師>との出逢いだった。 Web版既読。 なし崩しで最強(恐?)術師セフォーを側に置くことになり、彼の言動に挙動不審になるリスカと、見た目や気配は物騒に見えるが傍から見ればとことん献身を尽くしてるセフォーの、ズレてる掛け合いが楽しい。伝わってるようで伝わってない感じ。けど甘い!1章はひたすら身悶えしてばっかりだ。
コメディ部分は思い切りニヤニヤしつつ(特に「好き」の応酬と最後の部分。というか、リスカとセフォーのやり取りの8割はにやける)、リスカが巻き込まれた事件、その顛末の哀しさ…やり切れない気分に浸った。堕ちた「彼女」の話。すれ違いの果ての姿が、けっこう堪えた。和み要素は所々ありつつも。というか、地味にこの物語の重要パーソン(?)が小鳥さんですよ!君、空気読み過ぎみたいな、いいツッコミ!みたいな。リスカとセフォー+小鳥の掛け合いは凄い威力です。
足掛け何年の大好きなサイト様の作品がこうして書籍として手に取って読めるなんて幸せです。本当に嬉しくて頁をめくる度にやけてしまった。最初に読んだ時は高校生だった。その時の読み方と随分変わったようで、セフォー至上主義ではなくなったような。一番報われてほしいと思っているけれど、もっと悶絶してほしいとも(笑)。単体で好きなのはジャヴなので、この先色々好きなので、あの書籍化期待…! え、騎士?あの人はけっこう自業自得な…。
主人公リスカの特徴だからか、花の描写が多々あり色鮮やかなイメージが楽しめるなぁ。文章で色彩を感じられるのが好き。
…早くないか。 [日々のことでも]
5月12日(土)
売り切れるの。大須賀めぐみさん初画集(特典ペーパー付き)が近辺の地域ではどこも完売とか。発売してからまだ1日しか経ってないぞ!!
GW明けから色々大変事がドサドサやってきたけれど明日はゆっくり休めそうなので、どの本読もうか迷ってます。甘いのが読みたい…。
◆妹と結託して『黒子のバスケ』全巻購入&読了。アニメもこの先期待できそうで、楽しみにしてます。しかし4話エンドカード事件は…いいよ、釣られてやるさって勢いですな。
◇再読
『愚者のエンドロール』米澤穂信>改稿記事
『火村英生に捧げる犯罪』有栖川有栖 [├小説(ミステリ)]
作家アリスシリーズ短編10冊目。バラエティに富んだ短編集。超短編も混ざった全8編。馴染みの顔がちょくちょく登場して絡んでくるのが楽しい。推理は相変わらずアリス並に外れるけれど、トリックの視点が面白くて読み続けてしまうシリーズです。お気に入りは「鸚鵡返し」「あるいは四風荘殺人事件」「殺意と善意の顛末」「火村英生に捧げる犯罪」。特に表題作は、タイトルで既にやられた気分に。
にしても今回、アリス推理に対して警察側が評価をする台詞がいっそ清々しいくらいにあけすけで笑った。あぁ、世話になってる火村准教授が居る手前喋れなかったんだなぁって(笑)ここに来て思い至りました。いつもアリスが推理を話す時は大人しく聞き入っていたけれど、やっぱりそう思ってたのかと。 あと数冊で刊行しているシリーズは読み終えてしまうのだけど、本シリーズはずっと読んでいたいなぁ。










